タイで博士号を取得したリサーチ・アドミニストレーターのブログ

タイで博士号を取得したリサーチ・アドミニストレーターのブログです。これから、学術研究、教育、科学技術で国際連携などの道に進んでみたいなと志す大学・大学院生へ、自分らしい博士人材キャリアの”創り方”のヒントになるネタをお届けします。

【タイで博士号No.2_7】 「二足のわらじ」を履いてみなはれ!

ブログのタイトル「タイで博士号を取得したリサーチ・アドミニストレーターのブログ」とありますように、現職はリサーチ・アドミニストレーター(通称:URA)です。URAUniversity Research Administratorの略称で、日本ではResearch Assistant (RA)と標記を区別するためにURAと標記されるようになりましたとさ。日本の大学では2012年ぐらいから徐々に導入が始まり、今では南は沖縄、北は北海道と日本全土に広がってリサーチ・アドミニストレーター協議会という組織も発足しております。先週に東京で年次大会が開催されていました。

www.rman.jp

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 URAは大学院へ進学して博士課程に進もうかどうか考えている学生さんにとって、前向きに将来のキャリアパスを広げる選択肢となると思います。中には博士に進学したら研究職につくことが至上命題のようにお考えの方も見受けられますが、せっかくの学問に集中できる期間に知識と技術だけ吸収するというようなのはもったいないと個人的に思います。これは、今に始まったことではなく、前回ご紹介した渋沢栄一著の「論語と算盤」で現代教育の得失という章でも言及されています。

 

habumon.hatenablog.com

 

一体現代の青年は、学問を修める目的を誤っておる。今の青年はただ学問のために、学問をしているのである。初めより確然たる目的なく漠然と学問する結果、実際社会に出てから我は何の為に学びしやというがごとき疑惑に襲われる青年が往々にしてある。。」(同引用)

 

次ぎも。。

 

学問すれば誰でも皆偉い者になれる」という一種の迷信のために自己の境遇生活状態をも顧みないで、分不相応の学問をする結果、後悔するごときがあるのである」(同引用)

 

さらに続く。。

 

浅薄なる虚栄心のために修学の法を誤らば、これ実に青年の一身を誤るのみならず、国家元気の衰退を招く基となるのである」(同引用)

 

これは、明治時代に書かれた文章ですが、平成~令和を通じて読んでいても新しく内省に繋がる文章です。もともとは論語に書かれた孔子の言葉に基づいているので、何時の時代でも人間の学問という点において本質的な注意喚起なんだと思っております。

 

さて、本日はタイトルの「二足のわらじ」について書くまでに前置きが長くなってしまいました。過去回想調よりかは、過去の事実に基づいて今の気づきに結び付けようという方向に改良中です。

 

リサーチ・アドミニストレーターの役割も大学ごとなどで様々ではありますが、私の場合は総じていうと「大学の研究力を強化する事業を創発し実装する」という仕事となるかと思います。(それに貢献するということがより正確ではあります)。要は、①研究の実践経験もあって、②事業を創発し実装するという実践経験、この二つをタイ留学時にまとめて学修できたということです。大変でしたが、友達も一杯できて楽しかったです。

 

このことが実践できるようになる学問が出来たのがタイで①Ph.D過程に留学と②21COE調査研究員(環境調和型エネルギー科学拠点)の「二足のわらじ」を3年間、履きとおしたことであると思います。

 

habumon.hatenablog.com

 

この①Ph. D過程の研究についてはこれまで紹介してきました。ちゃんと、研究論文も出していますよ。これから、②21COE調査研究員の取組から学んだ実践知などをまとめていきたいと思います。