タイで博士号を取得したリサーチ・アドミニストレーターのブログ

タイで博士号を取得したリサーチ・アドミニストレーターのブログです。これから、学術研究、教育、科学技術で国際連携などの道に進んでみたいなと志す大学・大学院生へ、自分らしい博士人材キャリアの”創り方”のヒントになるネタをお届けします。

【タイで博士号No.2_2】JGSEEのカリキュラムは国際的な調整力と専門知識・技術を習得する絶好の機会でした!

JGSEEのカリキュラムは国際的な調整力と専門知識・技術を習得する絶好の機会です!

 こんにちは。ブログを始めて1週間がたちました。日々、はてなブログの初心者向けのガイダンスやアクセス数をアップする方法なんか勉強しながら、試しに改善改善といったところです。今は、単身で少々まとまってタイに駐在しておりますので、有難く自分の時間に余裕を持つことができております(いろいろ感謝です)。ブログを書いたりなどは、普段やったことがなかったので、まだまだ不慣れなのですが、今のうちに集中的に取り組んで続けてみて、超短期のプロジェクト的に2か月後ぐらいの自分へ習慣的な取り組みとして波及することを目指して取り組んでおります!今より生産性を向上するように頑張っていきまーす!

 

 さて、本日は昨日に引き続いて、JGSEEのカリキュラムについて、その流れや概要などを少し詳しく紹介したいと思います。これを書いて、皆さんへお伝えしたいことを先に言うとタイトルにあるように;

JGSEEのカリキュラムは国際的な調整力と専門知識・技術を実践的に身に着けるうえで絶好の機会でした! 

という当時の経験と今のキャリアで活かされている現実に裏付けられた事実です。

この記事から初めて読まれる方などは、過去の記事にブログの構成やら開設の動機など、概略・背景などを書いておりますので、是非ご参照下さい!

【タイで博士号No.1_1】自分らしい博士人材キャリアの”創り方”を伝えるブログを開設しました!

https://habumon.hatenablog.com/entry/2019/07/20/192923

 

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(JGSEE ホームページ:http://www.jgsee.kmutt.ac.th/v2/detail.php?content_id=331)

 

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JGSEEのコース概要とその流れについて

それでは、JGSEEのコース概要などについて紹介しておきます。JGSEE、前回の記事を読まれたかたは呼び方はもうご存じですよね?ご存じない方は、前回の記事をご覧ください。JGSEEの概略なども紹介しております。

 

【タイで博士号No.2_1】博士号を取得したThe Joint Graduate School of Energy and Environment (JGSEE)の紹介

https://habumon.hatenablog.com/entry/2019/07/27/175923

 

コースの箱自体は下記の8種類あります。私はPh. D. Energy Technologyでしたので、修士課程がいろいろ分かれていることについては、実はよく分かっていなくて申し訳ないのですが、卒業要件とかコースワークの必須科目・選択科目、インターンシップ必須か不要かなどで分かれているようです。

  • Ph. D. Energy Technology
  • Ph. D. Environmental Technology
  • MPhi. Energy Technology
  • MPhi. Environmental Technology
  • MEng. Energy Technology & Management
  • MEng. Environmental Technology & Management
  • MSc. Energy Technology & Management
  • MSc. Environmental Technology & Management

 

正確な情報?は下記にJGSEE学生向けのコース紹介のページがありますのでご参照ください。

http://www.jgsee.kmutt.ac.th/v2/detail.php?content_id=13&category_id=2

 

概ねのコースの流れは、日本の大学院課程(自然科学系、工学系)と似ていると思いますが、最初のセメスターぐらいで授業(必須科目、選択科目)と修士・博士研究(プロジェクトと呼ぶ)に取り組むという流れです。ただ、座学の授業は全部英語で、確か一コマが途中で休憩を挟んで150分ぐらいあり、なかなか大変でした。

 

コースの具体的な流れについては、私が受けたPh.D.コースを事例に用いて紹介させて頂きます。下記の図が、JGSEEのStudent Handbookに掲載されているPh.D.のコース概要です。こちらのサイトでオンライン版をご覧いただけます。

http://www.jgsee.kmutt.ac.th/v2/detail.php?content_id=7&category_id=2

 

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Ph. D Courseの概要

Ph. D.の学生はコースワークとして合計55単位を取得する必要があります。その内訳は下記の通りです。必須科目・選択科目が座学中心で、卒業研究が所謂、博士論文の研究なります。

  • 必須科目:7単位
  • 選択科目:6単位
  • 卒業研究:42単位

4つのセメスターで構成されておりますが、目安として”順調に最短で行って”第1,2セメスターをまとめて1年目、第3が2年目、第4が3年目という具合です。順調に行ってというように書いたのは、各セメスターごとに中間試験など厳しいゲートが設けられておりまして、それぞれ必要なゲートで試験に合格しないと、先に進めないという構成になっています。第1セメスターから学生さんは授業、宿題、レポート、試験で必死です。この期間はPh.Dの学生もMasterの学生も一緒に受けることが多いのですが、みんなでレポート作成を議論したり、試験勉強を協力して教えあったりなど、めちゃめちゃ勉強します。すごいのが、必須科目の数学の授業(Mathmatical Technique)では、計算プログラム言語を何か使えることがマストです。同じクラスの留学生(カンボジア、フィリピン、インドネシアなど)の中には、この授業で初めてFotranとかの計算プログラム言語というクラスメイトもいました。私は学部時代にちょっと触っていたので、Fortranの基礎とか書きかたなどを教えたりしながら、一緒に試験を乗り越えて仲良くなっていった感じです。(Research Methdologyとかセミナーとかクラスでインタラクティブな感じで共同作業やらでレポート作成やらいろいろあって、バックグランドが異なる国際的なメンツと一緒に共同作業を実践する、すごい良い機会でした) 

 

次に、無事に座学の単位を取得できると、博士論文研究の計画立案から実施に移ります。第2セメスターでは、指導教官と相談しつつ、論文を読み漁ったり、インターネットで情報収集したりなど駆使して博士論文研究のプロジェクト計画書を作成します。これは、必須科目で習った”Research Methdology”の基礎に倣って、Background, Rationale, Overall Goal, Objective, Scope, Research Methdology, +++ Referenceなどからなる結構分厚い計画書を作成します。そして、第2セメスターの終わりごろに、指導教官主査と副査3~4名(学外含む)からなる博士審査コミッティーに対して、事前に計画書を提出した上で、プロジェクト計画書審査会を開きます。そこで、30分程度で計画を一から説明した後に、審査員の4,5名から質疑応答を受けます。最初から博士論文審査会さながらで、委員から納得をえられなければ、不合格となって第2セメスターをやり直しという事となります。実際に、同期や先輩でもこのゲートを一度で通過できずに、やり直している方は何名か見たことがあります。厳しいです。。

 

それで、無事、博士研究のプロジェクト計画として合格したら、次のセメスターの研究費がおり、研究活動を実施することが可能となります。 ただし、第3セメスター、第4セメスターでも研究プロジェクト進捗を評価する中間試験があり、その都度、分厚い進捗レポートを作成して、審査会を開催して、発表・審議されます。いろいろコメントがでるので、その内容を反映した改善レポート・計画書に仕上げて、そのあと、主査・副査の皆さんからレポートの裏表紙に署名をもらいます。署名がそろった最終レポートを提出することで、そのセメスターがクリアーになるという流れです。。

 

最終的な公聴会は、これらの中間評価などの延長線上となりますが、さらに分厚い博士論文(本ですね)を書いて、事前に皆さんに熟読して頂いて、その後、審査会を開催して・・という流れとなります。

 

このあたりの、いろいろなゲートを条件を揃えてパスすることで、博士号をもらえるという流れとなりますが、この過程でかなり鍛えられる能力があって、それが”国際協調や調整力”です。これについて、もう少し書きたいところですが、本記事がややグダグダと長くなってしまいましたので、次回の記事で紹介させて頂きたいと思います。

 

いずれにしろ、この時、博士号を目指してその過程で培った交渉力、いろんな国の人との調整力、タイの方との関係性の構築など、まさに現職の国際リサーチ・アドミニストレーターの 素養を蓄える事となったのは言うまでもありません。